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【コラム】外構と庭からはじまる循環のある暮らし― コンポストという選択

『外構と庭からはじまる循環のある暮らし― コンポストという選択』

「環境にやさしい暮らし」「サステナブルな住まい」という言葉が定着しつつある今、外構や庭づくりにおいても“循環”を意識した考え方が注目されています。
近年「コンポストを庭に取り入れたい」「外構計画の中で自然に置けないか」といったご相談が増えてきました。実際に、アトリエガーデン卯月苑のモデルガーデンにもコンポストを設置し、日々の庭管理や植栽に活用しながら、循環のある暮らしを実践しています。

コンポストは単なるエコアイテムではなく、外構・庭と非常に相性の良い仕組みです。正しく取り入れることで、暮らしの質を高め、庭との付き合い方そのものを変えてくれます。

◆コンポストとは何か|外構・庭と相性の良い理由
コンポストとは、生ごみや落ち葉、剪定枝などの有機物を微生物の力で分解し、堆肥として再利用する仕組みのことです。日本の家庭ごみに占める生ごみの割合は高く、多くが焼却処分されています。しかし水分を多く含む生ごみは焼却効率が悪く、環境負荷の面でも課題があります。一方、庭や植栽にとって有機物は欠かせない栄養源です。外構工事の視点で見ると、コンポストを取り入れることで次のようなメリットが生まれます。

・家庭ごみの量を減らせる
・土壌が改良され、植物が健康に育つ
・化学肥料に頼りすぎない自然な庭づくりができる
・剪定枝や落ち葉の処分の手間が減る

「捨てるもの」が「育てる資源」に変わる循環は、庭のある暮らしだからこそ実感しやすい魅力です。

◆外構工事と一緒に考えたい、コンポストの配置計画
コンポストは、後から置くと邪魔になりやすいという側面もあります。
そのため、外構工事や庭づくりの段階で配置を検討することがとても重要です。

例えば、
・物置やサービスヤードの一角にまとめる
・植栽スペースの裏側に配置する
・家事動線(キッチン〜庭)を意識した位置に設置する
といった工夫をすることで、使いやすく、景観も損なわない外構計画が可能になります。

アトリエガーデン卯月苑では、動線・視線・管理のしやすさを踏まえ、コンポストを含めた外構デザインをご提案しています。

◆コンポストの種類と選び方|静岡の住環境に合わせて
コンポストにはいくつかの種類があり、敷地条件や暮らし方によって向き不向きがあります。

①据え置き型(地面設置タイプ)
庭に直接設置するタイプで、処理量が多く、自然分解が進みやすいのが特徴。戸建て住宅や敷地に余裕のある外構に向いています。
②密閉型(容器タイプ)
においや虫を抑えやすく、初心者にも扱いやすいタイプ。外構デザインの中で目立たない配置にすることで、見た目もすっきりします。
③バッグ型・回転式
設置や移動が簡単で管理しやすい反面、処理量は少なめ。まずは試してみたい方におすすめです。

静岡は比較的温暖で、植物がよく育つ地域です。その分、有機物の循環を取り入れやすく、コンポストと庭の相性が良い環境といえます。

◆無理をしないことが、長く続く外構の工夫
コンポストは「きちんとやらなければ」と気負う必要はありません。
すべての生ごみを入れようとせず、まずは一部から始める、混ぜる頻度も無理のない範囲で行う。それだけでも十分です。
外構や庭づくりと同じく、暮らしに合った形で続けることが、結果として心地よい循環を生み出します。

◆外構は、暮らし方を映す場所
コンポストを通して土に触れ、植物の成長を感じることは、日常に小さな豊かさをもたらしてくれます。外構や庭は、単に見た目を整える場所ではなく、その家の暮らし方や価値観を映し出す空間です。

静岡で外構工事や庭のリフォームをご検討中の方は、ぜひ一度、コンポストという選択肢も含めて考えてみてください。

アトリエガーデン卯月苑では、自然と共にある暮らしを大切にしながら、外構・庭の設計施工を行っています。
庭からはじまる循環のある暮らしは、思っているよりもずっと身近なものです。

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