沼津市 K様邸
親から受け継いだ植木をとても大切に思っているKさんの気持ちを尊重し、「受け継がれる価値を新しい住まいにどう調和させるか」を考え、計画した外構デザインです。親から受け継がれた威厳あるカイヅカイブキなど、その存在感と歴史を活かしながら、新築の建物と美しく調和する庭空間を創り上げました。お施主様であるK様は、代々受け継がれてきた植木を非常に大切にされており、新築という新たなスタートの中でも、その想いをしっかりと残したいというご希望をお持ちでした。

周囲には、静岡の気候風土に適した落葉樹や低木、下草を組み合わせ、四季の変化を楽しめる庭としています。新築外構でありながら、どこか懐かしさや落ち着きを感じさせるのは、既存樹木と新しい植栽の調和によるものです。自然な重なりを意識した植栽計画により、時間とともにさらに深みを増していく庭を目指しました。
アプローチには洗い出し仕上げのコンクリートを一部採用し、機能性とデザイン性を両立させています。無機質になりがちな素材に自然な表情を持たせることで、植栽との一体感を生み出しました。また、動線は玄関へとやさしく導くよう形成し、訪れる人に心地よい印象を与える外構デザインとしています。
建物との調和にも細やかに配慮しています。植栽のやわらかな緑が建物の直線的なフォルムを引き立て、住まい全体に奥行きと豊かさをもたらしています。

また、日々の管理のしやすさも大切なポイントです。お忙しいK様でも無理なく手入れができるよう、過度な負担にならない植栽選びと外構設計を心がけました。実際に完成後も苔や下草のお手入れを丁寧に行っていただいており、庭は美しい状態を保ちながら、住まいに寄り添う存在として育まれています。

本事例は、「新しさ」と「受け継がれる価値」を両立させるひとつのモデルケースといえます。単にゼロからつくるのではなく、大切にしてきたものを活かしながら空間を構築することで、より愛着の湧く庭・外構が実現します。す形で進めました。
お忙しいKさんですが、苔の手入れなど完成後もきれいにしていただいております。
