施工事例

建築士ご自邸の植栽。

裾野市 S様邸

長年お世話になっていた設計士のSさんから、ご自邸の新築に伴う植栽工事のご相談をいただきました。引退後に改めてお声がけいただけたことは、私たちにとって大変光栄な出来事でした。
今回の現場は、設計士ならではの洗練された建物デザインが魅力。私たちの役割は、そのデザインを損なうことなく、静岡の気候風土に馴染む、やわらかな雑木の植栽で空間に自然の息吹を加えることでした。

アプローチの工夫
建物のデザインを尊重しつつ、アプローチは素材と緑で柔らかさを添える方針としました。特にアプローチは庭の印象を大きく左右するため、歩くたびに表情が変わるようにデザイン。玄関へと導く動線が単なる通路ではなく、来客を迎える演出の場となるよう計画しました。雑木の庭は、視線をやさしく遮り、建物に奥行きを与える役割も果たします。静岡特有の温暖な気候と豊かな日照を活かすため、日向と日陰のコントラストを考慮し、四季を通して楽しめる植栽計画を立てました。

植栽の選定と雑木の庭の魅力
Sさんと一緒に植木屋を訪れ、クロモジ、アオハダなどの雑木を中心に選定しました。クロモジは春に淡い色の花を咲かせ、葉をこすると爽やかな香りが広がります。アオハダは落葉後の白い幹肌が美しく、冬景色にも映える樹種です。植栽はただ本数を増やすのではなく、樹形や枝ぶりのバランスを吟味し、一本ずつ丁寧に配置。足元には下草をあしらい、奥行きと柔らかさを表現しました。このような「雑木の庭」は、年数を重ねるほどに味わいが増し、暮らしに四季の彩りを届けてくれます。

完成後の景色
完成後は、建物と外構が一体となった落ち着きのある空間に仕上がりました。春はクロモジの花、夏は青々とした木陰、秋は紅葉、冬は枝ぶりと幹肌が景色を彩ります。季節ごとに変化する雑木が、住まいに豊かな表情を与えています。玄関までのアプローチを歩くたびに心が和み、建物だけでは得られない奥行きが生まれました。完成後も植栽の成長に合わせて剪定や下草の更新を行うことで、年月を重ねるごとに美しく育つ植栽を維持しています。

今回の事例は、設計士の洗練された建築に寄り添う形で植栽デザインした一例です。静岡の気候や土地条件に合わせた樹種選び、アプローチの計画、植栽のバランスは、長く快適に暮らすために欠かせません。

「新築に合わせて雑木の庭をつくりたい」「玄関までのアプローチをおしゃれにしたい」「外構をもっと使いやすくしたい」とお考えの方は、ぜひご相談ください。地域の風土を熟知した私たちが、設計から施工、植栽のアフターケアまで一貫してサポートいたします。

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