沼津市 S様邸
静岡で新築の外構工事や庭づくりをご検討されている方にとって、敷地にある既存の石や樹木を生かしたエクステリア計画は大きな魅力のひとつではないでしょうか。今回ご紹介する施工事例は、新築の外構と庭の設計・施工です。Sさんはご実家の広い敷地の一部に新築の家を建てられました。その敷地には、昔から大切にされてきた立派な景石や、今では貴重になった大谷石が残されており、「この石を活かした庭にしてほしい」というご要望をいただきました。
まずは、外構計画の段階からSさんとじっくりお打ち合わせをさせていただきました。既存の石の配置や高さを確認しながら、どのように新しい庭と調和させるかを検討いたしました。道路から見える庭は、景石とブルーパシフィックを中心に植栽したシンプルなデザインとし、旧東海道沿いという歴史ある街並みにふさわしい落ち着いた印象となるよう計画しております。新築外構でありながら、周囲の景観に自然になじみ、昔からそこにあったかのような庭を目指しました。

特にこだわったのがアプローチのデザインです。もともと残されていた大谷石を再利用し、アプローチの敷石として並べました。大谷石は年月を経た柔らかな風合いが魅力で、新築の建物に対しても違和感なく調和し、むしろ趣を深める役割を果たしています。歩くたびに足裏から伝わる心地よさや、雨の日にしっとりと濡れたときの表情も美しく、日々の暮らしに豊かさを与えてくれる素材です。アプローチは毎日通る場所だからこそ、使い勝手とデザイン性の両方を大切に計画いたしました。

また、敷地内にあった他の自然石も花壇の一部として活用させていただきました。既存の石を活かすことで、庭全体に統一感が生まれ、ひとつひとつの石に思い出が宿るような空間となっています。花壇には四季折々の草花を配置、デザインしており、季節ごとに違った表情を楽しんでいただけます。特に春には彩り豊かな花々が咲き、景石と組み合わせることで立体感のある景観を作り出しています。

エクステリア全体としては、建物の外観に合わせたシンプルで落ち着いた外構デザインとしつつ、緑の配置や石の見せ方に工夫を凝らしました。道路からの目線を意識しながらも、プライバシーを確保できるよう植栽を計画し、外から見ても内から見ても心地よい庭空間となるよう配慮しています。外構は家の顔ともいえる部分ですので、新築のタイミングで計画されることで、建物と庭のバランスがとれた仕上がりになります。
完成後、Sさんご夫婦には庭の雰囲気やアプローチのデザインについてご満足いただけたようで、庭のある暮らしを心地よく感じていらっしゃるご様子です。お忙しいお二人ですが、庭の手入れを楽しんでくださり、少しずつ植物を増やしたり季節ごとに草花を植え替えたりと、作った時よりもさらに素敵な庭になっています。私たちとしても、庭がご家族の暮らしに寄り添い、年月とともに成長していく姿を見るのは大きな喜びです。

今回の施工事例は、「静岡で新築外構を考えている」「大谷石や既存の石を生かしたアプローチを作りたい」「シンプルで街並みに調和する庭をつくりたい」といった方にぜひ参考にしていただきたい事例です。エクステリアは建物の印象を大きく左右する大切な要素ですので、既存の素材を活かしながらご家族のライフスタイルに合わせた外構計画をすることで、長く愛される庭空間が実現できます。
私たちは、静岡を中心に庭づくり・外構工事・ガーデン設計を承っております。新築外構はもちろん、既存の庭のリフォームやアプローチの改修、大谷石を使ったデザインなどもお気軽にご相談ください。お客様と一緒に理想の庭を形にしていくお手伝いをさせていただきます。
