熱海市 S様邸
静岡県熱海市に建てられたお住まいは、海と山を一望できる高台に位置しており、自然環境に恵まれたロケーションが魅力です。今回の施工では、「エクステリア」「外構」という住まいを彩る大切な要素にこだわり、景観との調和や使い勝手の良さを意識しながらデザインと施工を行いました。静岡という地域性や、熱海ならではの気候条件を考慮し、お客様が永く快適に過ごせる外構空間を目指しました。

敷地条件を活かしたエクステリア設計
高台の敷地は、風通しや景観に優れる一方で、高低差や水はけへの配慮が欠かせません。今回のエクステリア施工では、まず敷地の高低差を丁寧に測量し、駐車場の勾配を調整しました。駐車場以外では、雨水が溜まりにくいように割栗石を敷き込んだりと排水性を高める工夫も施しています。これにより、静岡の沿岸地域で起こりやすい集中豪雨や台風の際にも安心して暮らせる外構環境を実現しました。
また、駐車スペースは車の出入りがしやすいように設計し、敷地全体の動線を意識したエクステリアデザインとしています。安全性と快適性の両立を意識し、日常的に使いやすい外構を形にしました。

熱海の風土に合わせた植栽計画
熱海は海風が強く、塩害の影響を受けやすい地域でもあります。そのため、植栽計画では建物まわりには高木を避け、耐風性・耐潮性に優れた植物を選定しました。建物正面には、風の影響を受けにくい低木や花木を中心に配置。その中でも特に目を引くのが、ベル型の花が可愛らしいヨウラクツツジです。春から初夏にかけて咲くこの花は、季節の移ろいを感じさせてくれ、華やかでやさしい雰囲気を外構にもたらしています。さらに、玄関横の南側の窓からは、熱海の美しい自然と海を背景に、鮮やかなモミジを望めるように植栽を計画しました。紅葉の季節には、赤く染まるモミジと青い海とのコントラストが楽しめ、住まいに四季折々の風情を添えてくれます。外構デザインと植栽が調和することで、住まい全体が自然と一体となった心地よい空間に仕上がりました。

外構デザインと景観の調和
エクステリアにおいては、単に便利さや機能性を追求するだけでなく、その土地の景観と調和することも重要です。今回の施工事例では、静岡・熱海という観光地ならではの美しい海と山の景色を活かしつつ、住まいと自然が一体となるデザインを意識しました。窓からの眺め、アプローチに立ったときの視線の抜け方、庭からの景色のつながりなど、細部にまで配慮して外構を設計しています。特に高台から見下ろす景色は、この住まいの大きな魅力です。そのため、植栽の高さや配置を工夫し、外構が景色を遮らず、むしろ景観を引き立てるように設計しました。自然を楽しみながら暮らせるエクステリアは、住む人の心を豊かにしてくれます。
静岡県は沿岸部と内陸部で気候が大きく異なり、特に熱海をはじめとする伊豆エリアでは海風や湿気、塩害対策が欠かせません。今回の施工では、その土地ならではの条件を踏まえ、植栽の選定や排水計画を丁寧に行いました。住まいのプライバシーを守りつつ、周囲の景観に調和するデザインも重視しています。施工地は熱海の高台に位置しており、眺望を活かしながら快適で美しい暮らしを実現しました。割栗石を用いた排水処理や敷地の勾配を活かした工夫、風に強い樹種の植栽計画など、細部に地域性を考慮した仕上がりとなっています。「静岡で外構やエクステリアを検討している」「熱海で自然と調和する庭をつくりたい」とお考えの方にとって、参考にしていただける施工事例です。地域の特性を大切にしながら、暮らしに寄り添う外構・庭づくりを提案してまいります。