庭と暮らしの物語

ハーブの香りに癒される。ナチュラルライフを楽しむ庭。

もともと親戚が暮らしていたという自宅隣の土地を受け継いだSさん。
「外に借りていた駐車場を敷地内に作りたいことと、植物を育てるのが好きなので花やハーブ、野菜を育てられる場所が作りたいという要望をざっくりと伝えました。」 打ち合わせを重ねる中で、徐々に庭のイメージが固まってきた。

駐車場から庭に入る時に出迎えてくれる可愛らしい花たちがお気に入りだと話してくれた。
「花の少ない夏の時期にもかかわらずたくさんの種類を集めてくれたんです。」 庭の顔にもなるシンボルツリーにはアカシアプルプレアを迎え、好きな軽井沢の別荘地の雰囲気をイメージしたエゴノキやジューンベリーなどの落葉樹も植えた。
庭に面する部屋は今まで締め切りになっていたが、今回の庭づくりを機に庭に出られるよう、デッキを設置。庭仕事の合間には、デッキに腰をかけながらお茶をすることもある。菜園コーナーは土作りをしている最中で、次の春から野菜を育て始める予定だと教えてくれた。
隣に建つご自宅にお邪魔すると、Sさん好みにリフォームされたカフェのような素敵な空間が広がっていた。 部屋に飾られていた綺麗なラベンダースティックやリースは、ハーブなどの自然素材を使ってものづくりをするのが好きなSさんの手作り。
今はまだ小さな庭のハーブも、大きく育ったらいろいろなものに活用する予定でいる。
そもそも植物や自然が好きになったきっかけを聞いてみると、原体験は祖父母と一緒に暮らしていた幼少期にさかのぼる。 材木屋で働いていた祖父も自然が好きで、休みのたびに山に入ったり、山梨の山奥に出向いてキャンプをする生活をしていた。おじいちゃん子だったSさんも一緒に出かける機会が多く、普段から自然が身近にある暮らしをしていた。
「そういった生活環境で育っているので、自然とナチュラルなものに惹かれるようになったのだと思います。遺伝もあるのかもしれませんね。」 Sさんは、普段から口にするものもできるだけ安全なものを選ぶよう心がけている。
「祖母の影響もあり、お惣菜を買ったり外食をする習慣がなかったんです。」 祖母の代から親戚の家で味噌を作る習慣があり、今でも味噌は毎年手作り。切り干し芋や干し柿、梅干し、らっきょう作りなど、季節の手仕事を大切にしている。
多くの人が憧れる「丁寧な暮らし」も、Sさんにとっては昔から暮らしに根づいた習慣の一部であり、何も特別なことではない。
大人になってからも変わらず好奇心旺盛なSさん。 身体の不調を機にハーブや漢方に興味を持ち始めてからは、詳しく知るために勉強も始めた。ハーブを蒸留する専用の器具を使ってハーブウォーターを作ったり、チンキ(ハーブのアルコール漬け)を作ったりと、大好きなハーブも作る過程を楽しみながら活用している。 「即効性があるわけではないし、体の不調が簡単に治ることはないけれど、西洋医学の薬ばかりに頼ることはしたくないんです。」そんなSさんにとって、植物の存在は「癒し」という言葉以上に、心から大好きで大切で、欠かせない存在だという。
「お庭でハーブが豊かに育ち始めたら、ハーブの素敵な癒しの香りをたくさんの人に体験してもらえるような機会を作りたいなと思っています。」と笑顔で話してくれた。

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